ぼくらが出会った日。

          
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               見にくくて、ごめんなさい~。



去年の夏。
いつものように、ゆざましテレビを見ていた時だった。
全ては,そこから始まった気がする。

おもしろい。
かわいい~。
あたまのいい、、
いろんな犬が紹介されるこの番組で、
その日紹介されていた犬が、最高に可愛いかった。
大きな顔でにんまり笑った瞬間。

ずっと前から思っていた気持ちが、急に山みたいに大きくなった。
ぼくの犬がほしい!  ほしい!

次の日、学校の帰り道で見つけたポスターがいけなかった。
『かしわ公園で、まってます。
       あなたに会いたい、わんこ、にゃんこたち。』
里親さがしのポスターに、ドキドキしてきた。


日曜日、ぼくの乗ったバスは、となりまちを目指していた。
小さな公園なのに、沢山の人たちが集まっている。
生まれたばかりの子犬や子猫達が
首に小さな番号札をつけられて、
ひたすらに飼い主を待っていた。

なかでも、真っ白い子犬が大人気だった。
誰もが、あの子に触りたがる。


一匹の犬に目が釘付けになった。
なんで、あの子だけ、あんなにおおきいのだろう。
それに、やせっぽちでちっとも可愛いくないし、、。

「 それでは、欲しい犬や猫の番号を書いて
   この箱に入れてください~。
            抽選をはじめます。   」

さっきの白い子犬は、ダントツの人気で、
十人の人が欲しいと名乗り出た。

「では、不公平なしにジャンケンで決めましょう。」
ジャンケンのたびに、
ワァ~~すごい歓声!
勝ち進む人達の家族の応援もすごい!
最後に残ったお父さんが、ガッツポーズ。
女の子が泣きながら走ってきて、白い犬を抱きしめた。
最後まで接戦していた相手の子供まで泣き出すし、、。
何だか、見ていられないよ。
でも白い犬はあの家族に、たくさん可愛がられるだろう。
よかったね。

すごい事に、
今日の11匹の子犬や子猫たちは、
どんどん、飼い主が決まっていった。
だけど一匹の犬だけが、、。

「 この7番の子。いい子なんだけどな~。」
ジャンケンで負けてしまった人たちの間を
おじさんが7番を抱き上げて回り始めた。

「 パパ、この子でいいから、おうちに連れて帰りたい!」
ジャンケンに負けて泣き続けていた女の子が言った。
「 ダメだよ、、。こんなに大きくなっちゃ、
しつけもむずかしいんだよ。」

最初から7番のところにいて頭をなぜていた
角刈りのおじさんが、そろそろと手を上げ始めた。
あのおじさん、7番をもらう気だ、、、。


「ぼ、ぼくが、、もらいます!」
な、なんでこんな事いってるんだろう。
そのとたん、大きな拍手!が上がった。。
みんな、7番の幸せに喜んでくれている。
拍手は、ぼくにも、送ってもらっているような、
いい気分になった。

「 兄ちゃん、ありがとう。7番は本当にいいこだよ。 
     家の人は大丈夫かい?」

「 はい。 大丈夫です!」

よかった。よかった。
動物センターのおじさんたちの声が聞こえる。
もう、、あとにはもどれない。
ぼくは7番の飼い主になってしまったんだ。

角刈りのおじさんがぼくの所にやってきて、ボソッといった。
「 かわいがってやれよ。
 こいつ、今日が最後の里親探しだったんだよ。
 これ以上、大きくなったら、ここには置いてもらえないんだ。。。
 今日からお前が、飼い主なんだぞ。 」
「 は、はい。」
おじさん、ありがとう。おじさんも7番ほしかったのに、、。

新しい飼い主になる手続きがあるようだったけれど、
子供のぼくには関係ないように思えて
ぼくは7番と走り出した。
帰りはバスに乗れない。
早く、帰らないと、日が暮れちゃうよ。
by bookuma | 2007-03-03 21:01

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