ぼくらの朝
2007年 03月 11日
「 ぼくのホットケーキ、まて~。」
飛び起きたら、部屋の中が
とんでもないことになっていた
日曜日の朝。
「 かんた。 おっはよう~。」
兄ちゃんたち、朝から新聞紙やチラシ遊びだなんて!
ぼくが熱を出しているっていうのに~。
このちらしごっこで思いっきり遊べるのは
ぼくの家では誰かの誕生日ときまっている。
きょうは、、もしかすると、、
「 かんた、おめでとう~。
父さんがさ、誕生日のプレゼントは、おまえが拾ってきた、、
あの、ワンコに決定だってさ!よかったな! 」
ということで、ウインキーがぼくらの家族になったのは、
ぼくの誕生日の朝だった。
父さんが隣町の動物センターに電話をかけたら、
向こうではぼくらのことが、大変な騒ぎになっていたらしい。
見かけない子供が7番と失踪だもんね。
センターのおじさんがいうには、
あの犬を飼うのは大変かもしれない。
生まれて半年経つ迄、繋がれっぱなしで、
ろくに餌ももらえず、散歩の経験もなく、
人にうまく、なつかないかもしれないと心配していたそうだ。
それは本当に大当たりだった。
まず、散歩どころじゃない。。
ぐんぐん、ぼくは引っ張られて、鼻のすりきずはそのせいだし、
いくら目をあわそうとして名前を呼んでもしらんぷり。
他の犬には、ほえまくり、
おまけに、うんちをしたから
ぼくが片付けようとしたとたん、
思いっきり、後ろ足でうんちを、ぶっとばす!
もう少しで、ぼくの顔に激突するところだったんだ、うんちが。
ウインキーに引っ張られて、ころんだこと。
どうしても、うまく散歩できないことが
すごく、くやしくて、くやしくて
こころが満タンになってきて、、
あの日、ぼーくまさんに会いに行ったんだよね。
たくさん、ぼくの話を聞いてくれて
うれしかった。
ぼくは、それをぼーくまさんに言いたくて
ウインキーと今、走っている。
パジャマのまんまで!
「 おやおや、
朝の散歩のとちゅうかい?
今、 玄米ご飯が炊けたところだよ。
良かったら、朝ごはんを一緒に食べないかい?」
かんたへ。
きみたちが仲良しになってきたのが、わかったよ。
知らないふりした、ぼーくまより。
それから 誕生日 おめでとう。
by bookuma
| 2007-03-11 01:24