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モリキ先生からの手紙3

前略
 ちよっとヒマなので、落書きします。
私が、(下塗り描法)するときの下塗りの色についての付言です。
灰色がイイと言ったり、バンダイキブラウンと指定したりすることがあります。
で、混色でつくった(灰色)の例を示してみました。
どの混色でも、色見本の(グレイオブグレイ)と比べて、透明性の高いことが、おわかり願えると思います。
透明性が高くないと、下塗りには駄目だってことが、おわかりとおもいます。
色環で言うと、赤にたいして緑、青に対して橙、黄に対して紫が補色。
補色の混色が灰色というしだいではありますが、透明性ということが加わりますと、イマイチ、むずかしくなります。                     
なお、同封の「天声人語」のように、絵の具の色と自然の色とは違うってことにも御留意ねがいます。    
                                                               中略


先生、ありがとうございます。
下塗りの色には、透明性の高さが必要であること、
グリザイユ画法という、白黒の濃淡の下絵も初めてしりました。
また、、パレットの絵の具の置き方も参考にして作ってみました。
お手紙の、(パレット、二つ折りの、上段に透明性のより高い絵の具、下段に低いもの。
上下とも赤、橙、黄、緑、青の順、そして黒と、左から右へと並べていきます。)バッチリです。
このパレットが手元にあるだけでも、可愛い野の花を見つけたら、描いてみたい気持にかられます。

 天声人語に紹介されていた寺村祐子氏の緑の本の染物の話し、なるほどなぁと思いました。
イギリスで、1856年に合成染料が使われる以前は世界中、すべて植物から採れる染料であった事、
文中の(植物で染めた色を分析すると、どの色にも赤、黄、青の三原色が含まれ、そのため隣にどの色を
組み合わせても不快になることがなく、調和しやすいそうだ。)
以前、和紙を染めて遊んだ事を、思い出しました。
最後に残った色をめちゃくちゃに混ぜたときに、
おもってもみない色がうまれたのです。
オレンジともブラウンともいえない」夕暮れの逆光っぽい影の色というか、
木漏れ日のような自然の光のような色でした。
あの中にも、三原色が含まれていたということでしょうか

追伸
今日も一日暑い日でしたね。
こちらは、近くの小学校のプールから大入り満員?の歓声が聞こえてきました。




モリキ先生からの手紙3_c0098625_93493.jpg











                                   
by bookuma | 2014-07-03 09:03

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