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憧れの絵描きさんの講演会にて

素晴らしい絵描きであり、絵本作家である方の講演に出かけてきました。
偶然にも先週の金曜日に、出かけたヘィインのマンションに向かう
同じ路線バスに乗って、、。

とある女子高校での講演会でした。
若い人たちを対象にした講演会に、参加できて本当に幸せな時間でした。

自分の心にも残したいので
ここから、ご紹介させてください。~

土はキャンバス
種は筆
今年、、初めて自分の庭に60種類の種をうえた。
その体験を絵本を通して伝えてみたかった。

自分の根があるという事の、気付きの大切さ、
ここに、気付いた子どもは、別れという悲しみにも耐えられる。
そして、越えられるのだと思う


記憶について
この中で、0歳の記憶があるという方、いますか?
その質問に手を挙げた子はいなかった。

記憶とは、過去のものではなくて、過ぎ去らなかったものではないか
ある作家は、留まっているもの、数珠つなぎで連なっていると、表現した。

13歳迄あった、過ぎ去らなかったものが出てくるかもしれない。
過ぎ去らなかったものが、人生の土壌にある事は素晴らしい。

人にとって、それぞれの心の原風景があり、
それを持てる人は、たとえ、一人になっても歩いて行ける。



宮沢賢治の、よだかの星を読んだ時、
星と、月と、夜空が、よだかを歓迎するように思えた、
その時の夜空がゴッホの、あの筆のタッチに思えた

賢治とゴッホは,共に、37歳で人生を終えている、
その生き様が、とても似ているように思えてならない。

君は麦だ
青い麦だ
君は、育つ麦なんだ

ボロボロになってでも、弟のゴッホの才能を信じぬき、励ます兄の言葉が紹介されました。
その書簡集を何度も読み返し、読み返し、絵筆をとられた、過程が伝わってきました。


感動の中での聞き耳は、とても、おぼろげで、
うまく、伝える事ができません。
ただ、ただ、その場所に居合わせたこと自体に感謝しています。

ところで、心に大きな蝶が留まった様な、衝撃が走る一瞬がありました。
アトリエで、いつも聴いているという音楽です。
なんと、キースジャレット、、。
もう、そのことが頭のなかで、ぐるぐる周りはじめてきました。

このままでは帰れない。。

講演会が終わり、絵本の即売会が始まりました。
サインの列に並び、自分の順番が来た時に、とうとう、、

「 キースジャレットを、アトリエでお聴きしているとのことですが、お気に入りの曲はなんですか?
 ちなみに、私はケルンコンサートしか知りませんが、大好きで、、」

「 同じです。 何か心が浄化されていくようなんですよね。。」

今もブログを書きながら、聴いています。
ケルンコンサート。。

かつて、札幌の映画館の地下にあった頃のジャズ喫茶の
ジャマイカで聴いていた自分と
先日の女子学生たちが重なります。

しばらくこの曲から離れられない~。
by bookuma | 2012-06-05 23:22

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